かったりぃけど美少女ゲームレビュー日記

総プレイ時間は30時間程度。
ヒロインは4人ですが個別ルートが長いので、全体のボリュームはそこそこ有ります。
サンタクロースの物語な為、ファンタジー要素を含んでいます。
冬とクリスマス、そしてサンタクロースの存在を大切にして物語の雰囲気が作られています。
物語は序盤がほんわかコメディで、後半になるに連れてシリアスな展開になっていきます。
日常シーンではお気楽なななみを中心にほんわかほのぼのな雰囲気。
ここがこのゲームの一番のポイントです。
基本的に大きなヤマ場は無く、小さなヤマ場をちょこちょこ越えたり、同時攻略したりします。
その為、派手さに欠けたり、描写不足を感じたりしました。
特にクレイジーズやジョーさんなど、物語に深く関わってくるキャラは立ち絵を用意したり、もっとキャラを掴める描写が欲しかったです。
そもそも、主人公達の人には言えないサンタという職業のせいで、サブキャラであるしろくま町の人達との間に1枚壁が出来、それが結果的にサブキャラの描写不足や魅力不足に繋がっているのかもしれません。
ただ、描写の質自体は素晴らしく、世界に惹き込まれる様なシーンがいくつもありました。
エンディングが心暖まる雰囲気の中でのハッピーエンドばかりなのも良かったです。
ヒロインでは、りりかのえちぃシーン数だけ飛び抜けてました。
他のヒロインが2～3に対してりりかは8。
お漏らしがあったり、尻穴を使ったり、内容も特殊でした。
また、複数ライターのせいか、主人公のキャラがルートによって違いを感じる事がありました。

藤原々々氏の絵は最高です。
いつもながら作風にマッチした優しい絵で、生き生きとしたキャラクターが描かれています。

ダリダリのお気に入りは、ななみ。
良い娘ですよ、ホントに。
甘えてくるななみは本当に可愛いです。
サンタの3人は、3人で凄いバランスが取れてました。
きららは自分のルート以外では影が薄いんですよね(苦笑)
サブキャラではジェラルドがカッコ良かったです。
流石、主人公の壁であり目標である人ですね。
ペンキ屋は別として、その他のしろくま町の住人はシナリオの為に存在してる感じがしてイマイチでした。
主人公はキャラにブレがありましたが、江戸っ子気質の主人公がダリダリ的には一番良かったです。
あとキャラではないですが、"ハッピー・ホリデーズ！"はお気に入りです。
来年からは"ハッピー・ホリデーズ！"の掛け声でクリスマスを楽しみたいです。

雰囲気をとても大切にしている、心暖まるクリスマスストーリー。
大きな盛り上りや感動はありませんが、ほんわかまったり楽しめます。

初回限定版である"Xmas Box"には得点として、おまけゲーム「ゆのかにベルスターズ♪」が収録されているディスクが付いています。
新規CGはありませんが書き下ろしシナリオで、「ゆのはな」や「遥かに仰ぎ、麗しの」のファンがニヤニヤ出来る内容になっています。

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