長編作品「ef - a fairy tale of the two」。
その第1部にあたるのが「ef - the first tale.」です。
[minori]によると、
2004年『はるのあしおと』で、その斬新かつ映画的手法を取り入れた演出と丁寧で叙情的なストーリーテリングから高い評価を得たminoriのインタラクティブ・ノベル。そして、その技術を洗練し、より高次の表現を目指した最新作が、本作品『ef - a fairy tale of the two.』です。
とのこと。
[minori]のひとつの到達点としての作品。
かつて震災と大火に見舞われ、一度は焼け落ちた街――音羽。
そこは現在、ヨーロッパの童話から飛び出してきたような、美しい街並みとして甦っていた。
まるで、忌まわしい災厄の記憶を覆い隠すように……。
クリスマスの夜。
ひとりの青年が音羽の教会を訪れた。
遠い昔に交わした約束を果たすために。
彼を出迎える少女。
共に過ごした時代を穏やかに語りあう2人。
「ずっとふたりで進んでいこうと決めた」
「そのはずだった」
「なのに、俺たちの手は離れ、違う道を歩いてここに来た」
互いが離れていた時間に、なにがあったのか。
2人はそれを確認しあう。
そして少女は語り始めた――。
[minori]がブランドのマスターピースというだけあって、とても良く作り込まれた完成度の高い作品、という風に感じました。
作り手の気合いが入っているのが伝わってきました。
物語は全6章、第1部であるこの作品には2章までが収録されています。
1章毎に物語は完結していますが、繋がる大きな流れもあります。
シナリオは特別盛り上がることは無いですが、代わりにじわじわと心に広がっていくものがありました。
ただ、ありきたりたりすぎるため、退屈に感じる人もいるかもしれません。
ただ、個人的に展開が好きになれない部分がありました。
演出面は、これがベストでなくて何がベストだ、という出来でした。
BGM、ムービー、目パチ口パク、立ち絵なのか1枚絵なのか分からなくなるようなバリエーションのあるキャラ絵など、どれをとっても素晴らしいです。
雰囲気もシナリオにあった[minori]特有の落ち着くまったりとしたものです。
ダリダリのお気に入りキャラは……、んー、特にいないかなぁ。
強いて言うならミズキか、もしくは紘のお姉さんか。
何気に紘のお姉さんがどんな人なのかが気になってます(笑)
主人公組はシナリオが好きになれず、感情移入があまり出来なかったせいか、これといって好きではありません。
物語はまだ前半戦が終わったばかり。
物語が全て完結してやっとひとつの作品になるので、早く「ef - the latter tale.」をプレイしたいです。
テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム