[Tarte]の精鋭制作陣が贈る異世界ファンタジーADVです。
この「カタハネ」では、「プレーヤー=主人公」という概念を捨て、「群像劇」という表現手法を採用しています。
それに合わせてインタフェースもあえて「16:9」という、劇場では標準のサイズに固定されています。
『天使の導き』は史実を基にした舞台劇。
その『天使の導き』の結末を大きく変えた劇を完成させるため、歴史を辿った少年少女と、そしてシスターと呼ばれる人形達の物語。
3週プレイして物語は完結します。
群像劇ということで主人公の視点で固定、ということがなく、シーンごとに視点となるキャラクターが変わります。
シナリオの流れは、
現代シロハネ編→過去クロハネ編→現代シロハネ編
となっています。
クロハネ編では過去、つまり『天使の導き』の時代が語られます。
また、1週目2週目3週目ではそれぞれ展開が少々違い、3週目で全ての謎が解けることになります。
シロハネ編は終始和やかな雰囲気で進行します。
役者探し、歴史を辿る道のりが旅行気分で語られています。
クロハネ編は静かで厳かな雰囲気の中で進行します。
クリスティナ姫の悲劇、そしてそれを防ごうとするアインの悲しい物語です。
それぞれ対照的な雰囲気ですが、よく出来ています。
暗めなクロハネの後、再び明るいシロハネに戻ってくるのがポイントです。
終盤展開が駆け足になり気味ですが、笑えるところは笑え、泣けるところはきちんと泣けます。
雰囲気は最高、それを彩るBGMや背景にも力が入ってます。
キャラクターも良く、役割がはっきりしています。
CGも美しく、そして可愛く。
笛さん、良い仕事してます。
注意しないといけない点は、百合要素が少々あるということです。
『人間の女の子が、人形の女の子に"恋"をした』
というのがひとつの文句ですから。
ダリダリのお気に入りキャラはなんといってもココです。
ココに笑い、ココに泣く。
それがこの物語です。
ココ、本当に可愛いです。
他にもアインやデュアが格好良くそして美しいです。
この男の背中は忘れない。
こんな男になりたいものです。
何気にハンスやダイジーンも好きです。
あの分かり易すぎるキャラが(笑)
物語は"ココ"からはじまる
まさにその通りでした。
テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム