かったりぃけど美少女ゲームレビュー日記

プレイ時間は25時間弱。
ボリュームはありますが、ルートが違っても基本的なシナリオの流れは同じなので量があるようには感じません。
飽きが来るという意味での満足感はあるかもしれませんが。
各主人公を一度ずつクリアすればほとんどの"謎"が明かされるため、ミステリー要素は薄いですが、常に死が付きまとうのでサスペンス色は強かったです。
そういう雰囲気はかなり出ていますが、シナリオでの盛り上がりに少々欠ける気がします。
あとはシナリオのテーマ、主人公達の出した"答え"にどれだけ共感できるかで大きく評価が変わると思います。

複数視点や各ヒロインルートの終わり方の後味の悪さのせいか、イマイチキャラクター達に愛着が湧きませんでした。
トゥルールートではそれぞれのハッピーエンドに辿り着くわけなんですが、そのルートではヒロイン達に関してはあまり細かく描写されてませんから。
OP・EDはかなり良いです。
雰囲気が出ていて、いろいろ分かってきてから見るとじわっと来るものがあります。

ダリダリのお気に入りキャラは、なんといってももみじです。
紅葉でもなく暮葉でもなくもみじです。
もう可愛くて可愛くてしょうがないです(笑)
素直で、でも芯が強くて、お父さん思いで。
最高の娘ですね。
変にえちぃシーンとかいれて無くて良かったです。

サスペンスの雰囲気がうまく出ている反面、ハッピーエンドに辿り着くまではすっきりしない展開が続きます。
恋愛要素も薄いです。
楽しむのは雰囲気だけで、あとは"失くしてしまったもの"に対する答えを考える作品です。
物語の中で答えを出したキャラクター達に共感するか、それとも別の答えを出すのか。
そこにプレイした意味があると思います。

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