白い砂浜と海の家を舞台にした、ひと夏のほんわかストーリー。
都心の学校に通う主人公。
いわゆる進学校と呼ばれるところで、成績と偏差値を気にしながら、勉強に追われる毎日を送っていた。
そんなある日…夏を間近に控えた頃。
主人公は半ば無理やり(だまされて)、超カントリーな海辺の町へと連れて来られる。
訪れた場所も、そこで出会った女の子達も、主人公にとっては全てが新鮮で困惑してしまう。
とても色々な意味で。
それからの数日間を彼女らと共に過ごし、再び本来の生活へと戻る予定だったのだが…
―まだ夏は始まったばかり…―
ヒロインが4人の割には共通ルートの日常イベントが多く用意されています。
共通ルートの日常シーンは、それぞれのキャラを上手く活かしたまったりな夏休みが展開されます。
個別ルートの出来にはムラがあり、夏生と千果の2人のシナリオが展開や雰囲気が秀逸なのに対して、あおいと水守は底が浅く盛り上がりに欠けます。
明らかに練り具合というか力の入れ具合の違いを感じます。
夏生シナリオの主人公と夏生の成長と、千果シナリオのギャップや喪失感の表現は見事です。
CGの質は平均すると高いのですが、出来に少々ばらつきがあるのと、枚数が60枚程度しかないのがマイナス点です。
声優は実力派で固められて申し分ないです。
ダリダリのお気に入りはあおい……というか柳生一家です。
規格外の彼らは本当に笑える夏休みを提供してくれました。
夏生とかシナリオは良かったんですけど、キャラは地味ですね。
あおいの陰に完全に隠れます(笑)
主人公もなんだかんだでしっかり自分の考えを持っていて、この若さにして出来た人間だったと思います。
あとは報われることの無かった委員長。
彼女に救いの手を……。
いろいろとムラがありすぎて総合の評価がし辛いですが、楽しめたかと訊かれれば、楽しめたと答えられます。
まったりな学生の夏休みを楽しみ、少年少女成長を見守ってみませんか?
テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム