ブランド初となるフル3DアニメーションADV。
ADVパートを3Dアニメで、イベントシーンをムービーで表現しています。
尾道市の市街を挟んで、瀬戸内海に浮かぶ島。
主人公はここで生まれ育った。
小さいころに両親と別れ、
この神社で同じような境遇のみんなと家族同然に過ごしてきた。
そして、今年も夏がやってきた。
いつも以上に楽しく毎日を過ごしていた。
ある朝、境内に一人の少女が倒れていることを発見する。
その少女とは…
並みのPCでは歯が立ちません。
[公式HP]と自分の環境をじっくり確認しておきましょう。
せっかくの3Dなので、出来るだけ高スペックなPCでのプレイをお奨めします。
シナリオはオープニングまでの共通ルートと、オープニング後の個別ルートに分かれています。
全体のボリュームは少なかったような気がします。
シナリオの内容は全体的に薄く、肝心の時間跳躍もタイトルに付けるほどの扱いでもないです。
特に物語が動き出すのが完全に個別ルートに入ってからなので、共通ルートは当たり障りの無い印象の薄い日常になってしまっています。
ただ、悠、遥ルートに関してはタイムリープという設定を上手く使えていたと思います。
ルート毎にヒロインの性格に違いが感じられました。
特定のルートではひどくやきもち焼きなのに、別ルートだとあっさりしていたりなど。
特に主人公の性格にムラがあり、普段は子供っぽいのに、突然悟ったようなセリフが出たりするのには違和感を感じました。
キャラクターデザインとモデリング作成をMA@YA氏が担当しているだけあって、3Dアニメーションとしてのレベルは高いです。
それは演出面に大きく貢献していて、目で楽しむことが出来ます。
ただ、えちぃシーンは各ヒロインに1つずつと少なくなっています。
ダリダリのお気に入りキャラは、あゆむです。
特に歩ルートでのあゆむが気に入っています。
歩のツンデレを引き出すのに一役買っています。
その歩のツンデレっぷりもなかなかです(笑)
ただ、どのヒロインにも言える事なんですが、印象が薄いです。
自分の関わらないルートに入った場合に殆ど出番が無く、更に本来ならキャラ見せ期間であるはずの共通ルートの印象が薄いせいだと思います。
えちぃシーンが少ない(パッチ配布は別として)事に関しては、批判的な意見もありそうですが、ダリダリは3Dアニメ=えちぃ重視とは特に思っていません。
この作品において3Dアニメは、日常シーンでの演出に十分活かされていますし、キャラの魅力を引き出すことにも繋がっています。
これでシナリオが並以上であれば……。
ということで、この作品を踏み台にした[フロントウイング]のステップアップに期待です。
テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム