[あかべぇそふとつぅ]の姉妹ブランドで、これがブランド第2弾になります。
超上流階級のお嬢様と、彼女たちの護衛役が共に通う、学園お嬢様お守りADV。
舞台は近未来の日本。
警察機関は半分麻痺し、膨張していくばかりの犯罪社会。霞んでいく理想の未来。
優秀なボディーガードを育成すると共に、一流の資産家令嬢たちが通っている『憐桜学園』。
そこへ入学した主人公・朝霧海斗は、ボディーガードとしての厳しい訓練期間を経て
晴れてボディーガードの仲間入りを果たした。
周囲の仲間は新たな門出に胸を弾ませるが、ただ一人海斗だけは違っていた。
始業式、海斗は想いを胸に秘めたまま、忍ばせた退学届けに手を伸ばす。
それは今日……学園へと提出されるはず……であった。
一人の少女に出会わなければ……。
一陣の風が吹く。
「気に入ったわ、喜びなさい」
まるで相手を思いやらない口調で、一人の少女は呟いた。
「……なにをだよ」
短く返した海斗の言葉は、僅かに熱を帯びていた。
それは、今までに想像もしたことがなかった、守りたいと思わせる魅力を持った少女。
共通ルートはそこそこな長さですが、個別ルートが短いです。
中盤までは掛け合いと主人公の設定で惹きつけられましたが、後半は伏線を上手く活かせず、かろうじて回収している程度に納まってしまっているため、それまでの盛り上がりとの落差に落胆します。
また、主人公のキャラ・設定が共に濃い為、殆どのヒロインがそれに呑まれてしまっている感じがあります。
特に個別ルートに入ると、スポットが主人公とヒロインに集中しますからそれが顕著に。
結局ヒロインは蚊帳の外、という展開になりがちです。
サブキャラも物語に深く関わる設定がありながらあっさり流されていたりと、それが活かされていないキャラばかりです。
とにかく前半が素晴らしかっただけに、後半の失速は残念の一言に尽きます。
ダリダリのお気に入りは妙とツキ。
妙は可愛さ、ツキはシナリオとノリが最高でした。
妙のお母さまも……。
鏡花や杏子とかもっと出番作ってあげて欲しかったなぁ。
と言うか、全体的に中途半端過ぎです。
シナリオの制作時間足りなかったんだろうということが容易に想像できます。
前半の勢いのまま後半、エンディングに行ければ最高の作品になれただろうと思うと残念です。
決してつまらないわけではないのですが、満足出来るかと言われると考えてしまう、そんな作品です。
テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム