新ブランド[Sugar Pot]のデビュー作。
ファンタジー世界を舞台にした冒険活劇AVG。
魔王を打ち倒した「聖戦」以降、世界に訪れた平和が永遠に続くかと思われた時代……。
騎士見習いの「海神慶」は、立派な聖騎士を目指して、故郷「アドゥルヘイム」から旅立とうとしていた。
故郷の門をくぐると、そこには見慣れない美少女が二人座っている。
ウィザードとプリーストの様なその女の子は「求む壁。」と書かれた看板を掲げていた。
ぼんやりと眺めていると、プリーストの女の子と目が合ってしまい、「壁」希望者と勘違いされた慶は、ダンジョンで敵から守る壁役をなんとなく引き受けることになった。
ところがそれは実は高レベルダンジョンの壁役!
そしてフラフラになりながらも役をこなした慶の根性を見込まれて、そのまま肉壁要員としてこの二人の気まま旅に同行することになってしまう!
シナリオは基本1本道で、個別ルートと呼べる程のものはありません。
選択肢でその直後のシーンが変わる程度です。
世界観や設定が壮大な割りに内容が薄く、活かし切れていないです。
シナリオの内容や使用されている用語にはネットゲームによくあるMMORPGの様なものが多くあります。
MMORPGを知っているかいないかで、イメージに差が出るかもしれません。
展開はかなり急で、日付はポンポン飛び、目まぐるしく情勢が変わっていきます。
王道であることや急展開、台詞回しなど、子供向け独特のヒーローモノを見ているような印象を受けました。
戦闘シーンはBGMは良いのですが、エフェクトは残念なレベル。
展開も圧倒的劣勢だったのが仲間が全員揃った、必殺技を編み出した、と言った上記のヒーローモノの様なキーで一気に形勢逆転、瞬殺してしまう様なものが目立ちました。
原画家は4人が参加していることもあり、キャラクターデザインに統一性がありません。
個々の水準は高いだけに勿体無いです。
ダリダリのお気に入りは……レイカ、ですかねぇ。
ただ、他のヒロインに比べて出番は少ないので、気に入ったと言えるほどの何かがある訳でもないかも。
他に強いて挙げるなら、椛とりりあん。
この2人は小さいのに健気に頑張ってました。
そもそもキャラ毎のイベントシーンが少な過ぎるんですよね。
キャラ自体は悪くないのに、これでは萌えることも出来ません。
RPGの様なファンタジーを目指したのか、キャラに焦点を当てたのか、何を狙ったのかが分からないどこをとっても物足りない作品でした。
これがデビュー作なので、この作品での反省点を踏まえた今後に期待です。
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テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム