今は亡き[Tarte]の人気作「カタハネ」の制作スタッフがお届けする特殊群像劇スタイル恋愛AVG。
世界各地で「生物の往来を拒むドーム状の見えない障壁が出現する」というスフィア化現象が頻発し始めた現代。
そんな中、ここ日本でも首都圏のとある街・奈々浜でスフィア化現象が起こるが、さらにドーム内の街並みが一瞬にして100年近く前に遡行するという怪現象が同時発生!
ドームの内世界(インナードーム)に残された人々は、外世界(アウターヘヴン)の支援を頼りに古き時代で生きることを余儀なくされるのだった。
奈々浜のスフィア化から2年後。
内世界からの現地報道を試みる新人レポーターの紀野 梗香(きの きょうか)と、内世界の調査のために専門機関から派遣された常盤 十丸(ときわ とおまる)の二人が奈々浜に足を踏み入れたことをきっかけに、運命の歯車が静かに動き始める。
転入先の学園で偶然出会った梗香と十丸は、お互いに協力することを約束し、怪現象の原因究明に乗り出すのだった!
各ヒロインのルートの後、物語主体のルートへと進みます。
各ヒロインのルートの順序は選べますがほぼ一本道で、選択肢はありますがその後の展開に大きい変化は無いです。
群像劇というスタイルで、物語は主人公以外の視点からも描かれています。
ヒロインや物語に関わる様々なキャラクターなど多いです。
序盤の各ヒロインルートは物語の核心には触れない謎を残しつつの、キャラと雰囲気を楽しむ展開。
後半は謎が明かされながらの物語重視の展開になっています。
設定や世界観は作りこまれていますが、後半は急展開で少々消化不慮気味になってしまうのが残念でした。
原画は笛氏で、とても可愛らしい絵。
のんびりした雰囲気がよく似合います。
ヒロイン以外にもえちぃシーンのあるキャラはいます。
百合要素有り。
ダリダリのお気に入りは、梗香と琴良、そしてリョウコ。
梗香は鈍い十丸にやきもきしてるのが良いですね。
他のゲームと違い梗香の視点があった事もプラス。
琴良はかなりの衝撃を与えてくれましたが、押しが弱そうで意外と芯が強いところが良かったです。
そしてリョウコ無しではこのゲームは語れない。
理多さんの関西弁、最高です(泣)
リョウコは可愛かったし、理多さんがもっと好きになりました。
中盤まで雰囲気ゲーとして良かっただけに、終盤の急ぎ足っぷりが勿体無かったです。
雰囲気ゲーか深い設定で楽しませるシナリオゲーかのどちらかに徹底した方が良かったのかもしれません。
作風的には雰囲気ゲーが合うと思いますが。
自主回収するなど、ブランドデビュー作ながらいわく付きの作品になってしまいましたが、楽しめた部分は多いので、今後の作品に期待です。
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