今作はなんと、あの兎塚 エイジ氏が原画を担当。
恋と絆が魔法になる、学園ファンタジーラブコメADV。
そこは「天上界」と「魔界」が存在する世界。
かつて「魔界」の総軍を指揮し、監視者である「天上界」に牙を剥いた男がいた。
闇の皇子と称された男―――バアル。
ところがその野望はあっさりと打ち砕かれ、罰として百年に渡って幽閉されたあげく、記憶まで奪われてしまう。
ようやく娑婆に出れたものの、食いっぱぐれて餓死しそうになる始末。
そんなとき、その桁違いの魔力に目を付けられて、ある仕事に勧誘される。
それは「天上界」にあるメルイート魔法学園にて、臨時講師をしてみないかというものだった!
その話に飛びつくと、トモヤ=レイオットと名を代えて、教職に就くことに。
トモヤが担当するのは、落第生ばかりを集めた落ちこぼれ組。
問題児三人の面倒を見ることになり、魔界的指導で奮闘することに!
ところが、魔界からはかつての部下がやってきて、天上界全体がなにやら不穏な気配に……。
果たして、トモヤは教え子たちを無事導くことができるのか……!?
共通が非常に長く、ヒロインが3人しかいない為、1週目のボリューム感はあるものの、全体的には少なめ。
また、個別ルートにかなりの差があり、メインヒロインのナギに比べて他の2人はボリュームや展開がやや地味な印象。
特にミコトルートはこざっぱりとした印象でした。
シリアスなシーンが殆ど無く、世界規模の危機的状況でもギャグを挟んで終始コミカルな雰囲気で、
メリハリが感じられませんでした。
展開の仕方も同じ様なきっかけが多く、またこの展開か……と思うことが何度もありました。
主人公は熱血系なのに無責任で、実力も強敵と渡り合っていたかと思えば、雑魚敵に苦戦していたりと、メチャクチャでどっちつかずなキャラにはフラストレーションが溜まりました。
学園モノとして、生徒達が主人公を教師として認め、信頼を寄せるようになる流れは良かったです。
ダリダリのお気に入りは、ミコト……ですかね。
最初は酷い性格をしていましたが、主人公の影響を受けて成長していく様子が良かったです。
他の生徒も成長しますが、ミコトは一番露骨だっただけに(笑)、印象的でした。
設定や世界観なんて、なんのその。
ひたすら勢いだけで突き進もうとした作品。
それに付いて行けるかは……。
テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム