浪漫と情緒の時代を夢に恋に生きる青年の、好きなときに告白できるADV(大正浪漫風)
青年の名は弓削 文人(ゆげふみと)。
「作家になるんだ!」と心に誓い、ひとり汽車に飛び乗って、やってきました憧れの東都!
自作の小説をたずさえ出版社のドアを叩いたものの、すんなり相手してもらえるほど甘い世の中じゃあない。
悪い輩にだまされて、ふと気づけば文無し宿無し。
さらには肝心の小説まで (まだ出版社に見せてないのに)おじゃんになってしまう。
打ちひしがれ、雨の中、膝を折る青年。
そこへそっと差しだされる傘。ふり仰げば、自分を気づかわしげに見つめる女学生の眼差しがあった──
ちょっとした縁が重なり、青年は尊敬する作家のもとで書生生活を始めることになる。
美人姉妹とひとつ屋根の下、編集者の少女と街中を駆けまわったり、英国領事のご令嬢からパーティに招かれたり、故郷の幼なじみが青年を追ってきたり、言葉をしゃべる猫に文章の相談に乗ってもらうことになったり──
新しい出会いを経て、青年は人生経験を積んでいく。
そんな折り、猫からもらったアドバイス、
「恋せよ書生、恋し恋され恋いこがれ、恋すら筆の糧となせ──」
今まで考えてもみなかった “恋”に、青年は思いめぐらすようになる。
君はみごと作家になれるか?
そして、気になるあの子との恋は実るのか……?
浪漫情緒の時代を生きて、夢も恋も手に入れろ!
共通ルートが長く、個別ルートが短くなっています。
マップ上に散りばめられたエピソードを選択して進めていく為、ヒロイン関係無く選べるだけ選んでいくと、1週目は時間が掛かり、2週目以降はほぼ全てをスキップして個別に入るようになります。
なので、2週目以降は余計に個別の短さが目立ちました。
大正浪漫風と言う事で、舞台となる町や衣装など雰囲気を感じさせる部分がありました。
そういった外側とは逆に、内容はそれほど時代掛かった展開ではなかった様に思います。
世間体とか風習とかそういった障害より、主人公達の身近な問題の話が多かったです。
受け入れやすくはありますが、どうせなら内容も大正時代風にして欲しかったです。
個別シナリオのヤマ場で、主人公やヒロインの思考がネガティブになる事が多く、行動にイライラさせられました。
"好きなときに告白できるシステム"は曲者で、告白するタイミングが難しく、思わせ振りな態度を取っておきながら告白すると振ってくる事もあります。
ただ、告白が成功するか失敗するかの緊張感は非常に感じる事が出来ました。
特に一度振られていると緊張感が増しました。
恋文である理由は余り無かったように思います。
ダリダリのお気に入りは、先生……かなぁ。
正直、特別気に入ったキャラはいないです。
萌えポイントは少ないし、シナリオもちょっと足りてない感じだし。
サブキャラは良い感じでした。
駒子や睡蓮にもっと日常イベントがあればもっと好きになれたと思うんですが。
個別シナリオは調子を落としますが、大勢でワイワイ騒ぐ日常は楽しめます。
緊張感の味わえる"好きなときに告白できるシステム"もポイント。
振られたからって逆ギレしないように。
テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム