少年少女達の未来への戦いを描くADVゲーム。
SF・伝奇・戦闘などの要素が盛り込まれてます。
西暦2022年。
世界は原因不明の死に至る病に冒されていた。
ある日、九州の片田舎に住んでいた丸目蔵人は、東京湾の新規埋め立て地に造成された「新東雲学園都市」に連れてこられる事に…。
そこで蔵人は自らの運命をそれぞれ斬り拓こうとする少女達と出会う。
逃れる術のない蒼き天蓋の下で──今、少年少女達の未来への戦い、「終末幻想」の物語が静かに幕を開けようとしていた……。
設定が壮大過ぎるゆえシナリオが難解になっています。
そのせいか少し盛り上がりに欠けます。
もう少しテキスト量を増やすなどして理解しやすいようにしてくれると良かったかもしれません。
見慣れない・聞きなれない言葉の出現時には画面上に注釈が出るのですが、その場でしか見れず、一度で覚えられるはずもないので、いつでも見れるようにして欲しかったです。
見所の中のひとつである戦闘シーンは、シーンによって力の入れ具合が違うのが分かります。
小夜音は戦いがシナリオ上重要になってくるので細かに描かれています。
他のヒロインはそれほど戦い自体に意味はなかったりするので、一瞬で勝負がついてしまったり、根性と力技で逆境を乗り越えてたりします。
日常は六花などの存在が大きく、和気藹々としていて面白かったです。
CGは綺麗で立ち絵も多いのですが、戦闘シーンもそのほとんどを豊富な立ち絵だけでこなしてしまっているのでシーン毎の新鮮さに欠けます。
BGMは雰囲気に合っていてとても良く、声優さんもいい演技をしていました。
ダリダリのお気に入りは六花と伊織です。
六花はメインに絡むヒロインではないですが、このキャラなくしてこのゲームは盛り上がらないでしょう。
伊織は大きな子供って感じでしょうか。
その純粋さが眩しいです。
あと忘れてならないのが御茶屋の逸美さんです。
彼女はできた人です。
攻略したかった……。
シナリオが難しく、特徴的なので好き嫌いが分かれると思います。
飽きずに何度もプレイする根気のある人、または雰囲気はとても良いので難しいことはサラリとながして雰囲気だけを楽しめるという人向きの作品だと思います。