かったりぃけど美少女ゲームレビュー日記

総プレイ時間は25時間ほど。
シナリオは本校系ルートと分校系ルートに完全に分かれたオムニバス形式。
ヒロイン達はそれぞれ家庭に事情があったり、ヒロイン自身が心に傷を持っていたりします。
それらの問題を教師である主人公と乗り越えていきます。
攻略ヒロインは6人ですが、ヒロインに匹敵する魅力を持つキャラクターが多くいます。
それらのキャラの縦横無尽の活躍で物語は感動的なものになっています。
主人公・滝沢 司も完璧超人ではなく、心に重大な欠陥を持っており、でもそれが同時に司の最大の美点をうむ要因でもあったり。
主人公を含め、幸せになって欲しいと心から思えるキャラばかりです。

気になった点としては、本校系ルートと分校系ルートでシナリオライターが違うせいか、ゲーム全体の雰囲気などに大きく違いがあります。
シナリオの出来はどちらも優秀ですが、主人公の雰囲気や女性視点の有無、えちぃシーンの量などの違いが顕著です。

藤原々々さんの絵は文句無い出来で、SDキャラも非常にかわいいです。
音楽は雰囲気に合った良いものでした。

ダリダリのお気に入りは……リーダさんです!!
魅力溢れるヒロイン達を差し置いて、攻略不可ながら堂々のトップです。
どう考えても彼女が一番でしょう。
彼女こそ幸せになるべき、してあげるべき人です。
年相応の表情を見せてくれたときの彼女にはやられました。
くそっ、なんで攻略出来ないんだ！(本気)
ヒロインの中ではみやびと梓乃が特に好きです。
ほんとにみんな好きですけどね(笑)
サブキャラの奏や鏡花や通販さん、ゆのはな出演の声優さん達がゲストで演じる分校生徒などなど、みんな大好きだぁ！

ゲームを終えたときの『終わった』という達成感と『終わってしまった』という喪失感、この心地良い余韻を与えてくれた素晴らしい作品です。

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