奥手な主人公が擬似恋愛を通して男女の機微を学んでいく学園青春ADV。
原画はINO氏、シナリオはヤマグチノボル氏をはじめとした[フロントウイング]お馴染みのメンバーです。
転入生の香澄に一目惚れしたものの、話す事も出来ない程奥手な主人公は、幼馴染みの南に勧められ「恋愛同好会」なる、恋するものの背中をそっと押してあげるという秘密の同好会に入る事になる。
だが、同じく香澄も「昔振られた人に告白したいが勇気が出ない」という理由で同好会に入ってくる事になり…。 主人公は嬉しいやら悲しいやらの複雑な気持ちの中で、疑似恋愛を通して恋愛のいろはを学んでいくのだった。
シナリオはいわゆる"ベタ"な展開が多いです。
基本的に地味なため盛り上がりに欠けますが、純粋に恋愛を描いた物語になっていると思います。
ただ、やはり多人数のシナリオライターの参加の弊害か、ルートによって雰囲気に違いが出てしまっています。
キャラクターは主人公やヒロイン以外にもたくさん出てきますが、序盤に笑いの要素として使われている以外は、後半になるにつれ登場シーンが劇的に減ってしまいます。
この辺りも複数ライターの影響と思われます。
どうせなら最後までコメディ風味でいくか、最初から準シリアスでいくかのどちらかに固めた方が良かったのではないかと思います。
CGはかなり綺麗で、よほど趣味が合わないという人でなければ満足できると思います。
INO氏起用のせいかえちぃ度の高いもの期待している人が多いようなのですが、特にえちぃ度は高くなく、美恋を除きえちぃシーンは1~3です。
おまけを含めればもう少し増えるキャラもいますが、なぜか美恋だけは本編だけで6回もあります。
ダリダリのお気に入りキャラは、マドカですかね。
キャラクターはなかなか良かったと思います。
できればもう少しシナリオにインパクトがあれば……。
そういう意味では美恋がかなりの破壊力を持っていたように思います(笑)
お笑い担当のサブキャラクターたちももっと活躍させて欲しかったです。
多英子さんとかかなり笑えたので。
なにが悪いというほどでもないのですが、なにが良いというわけでもない。
シナリオに"ベタ"なりに"なにか"がひとつは欲しかったです。
絵は秀逸なので、そこがもっとも光るポイントです。
それだけじゃあちょっと寂しいですけど……。
テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム