絢爛たる英国風学園にムリヤリ転入させられた少年少女の、破天荒極まる青春模様を描いた"夢みるお嬢さま学園ADV"。
俺こと月城千秋と幼馴染みで同居人の天ヶ原稲穂は、平凡を絵に描いたような庶民。
ところが、通学路を自転車で走っている途中に異世界への扉が。
「わたくしは、さくらと申します。以後、よろしくお願いいたしますね」
現れたのは白兎ならぬメイドさん。
気付けば、そこは見知らぬ学園だった。
立派な石造りの建物、数知れぬ美術品、フカフカの絨毯。居並ぶ学生は上流階級のお嬢様ばかり。
そして明かされる、知らなかった幼馴染みの過去。
「ようこそ。英駿院は貴方たちをより高める場所となるでしょう」
どうする俺? どうなる稲穂? っていうか英駿院学園って一体なに!
ヒロイン数の割には少ないです。
個別ルートが短く、真央に至ってはルートと呼べるものはありません。
シナリオは基本的に王道を行っています。
共通ルートはもともとヒロインやサブキャラ達のキャラクターが良いいので雰囲気・勢い共にあったのですが、個別ルートは物語としての作りの粗さや説明不足になっている部分が少々気になります。
これは典型的な複数ライターの弊害でしょう。
シナリオが地味な分、キャラクターが際立っていました。
また、主人公にあまり活躍の場が無く影が薄いです。
パロディネタが多く、好きな人は注目、苦手な人は注意が必要。
原画ここのか氏の絵が雰囲気にとても合っていました。
声優陣は粒揃いで、キャラに合っていました。
特に稲穂と真央の2人は。
ダリダリのお気に入りは、さくらさんと静流です。
さくらさんはもう声優さんの力が絶大すぎました(笑)
もっとキチンとした彼女のルート・シナリオが欲しかった(泣)
静流はやっぱり成長していくその姿に胸を打たれました。
シナリオでも一番リアリティのあるお嬢様な展開をしていたのではないでしょうか。
他のキャラもかなりの魅力があり、レベルが高いです。
笠松さんや撫子先生はサブキャラだけに主役級ではありえないアクの強さがあり、それがいい味だしてました。
キャラクターの水準が高く、ここのか氏の絵と雰囲気も相まってキャラ萌えゲーとしてかなりのレベルに達した作品です。
テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム