ブランド第3弾となるこの作品は、ダムの建設によって水の底へと沈むことが決まっている村の物語。
ノスタルジック青春群像劇ADVです。
主人公は田舎のあさひな学園に通うごくごく平凡な男子学生。
ところが、ある日学園周辺の一帯が区画整理と再開発のため、ダムの底に沈むことに……。
くだらない日々が永遠に続く日常の連続だっと思っていた主人公だったが、このことを境に「平凡に感じる日常を生きる」ことの意味がどれほど掛け替えのない大切なことであるかに気づく。
過ぎ行く日々をいたずらに生きるだけではなく自分達にも何かできないか? という想いから主人公の発案でクラスメイト達とともに、最後の記念(思い出)に映画を録ろう!ということに。
やがて消え行く思い出と、その経験を通して結ばれたヒロイン達との想い出の先にある未来に送るラブストーリー……
「あなたの中の大切なもの、もう一度探してみませんか?」
村を出るまでの話と、村を出て都会で暮らすようになってから数年後の話の2部構成になっています。
といっても2部はヒロインとの後日談的な物で、そこまでしっかりしたものではないのが殆どです。
また、シナリオライターが2人いるのですが、それぞれの書いたシナリオで全くの別物になっています。
登場キャラ(主人公含む)の性格が全く違っていたり、そもそも立ち絵有りのクラスメイトが増えていたり、キャラ設定や過去まで変わっていたりします。
これは事故なのかそれとも故意なのか。
菘奈・アリサ・柊子・梗子ルートはまったり田舎モノな雰囲気を出しつつ、哀愁や郷愁を感じるシナリオ、壬生・華菜ルートは全体的にコメディ調ながら、締めるところは締めるメリハリの付いたシナリオになっています。
ダリダリのお気に入りは柊子とアリサですかね。
柊子はキャラもシナリオも良かったです。
アリサはツンデレってだけで(笑)
梗子は最悪ですね……。
個人的には壬生・華菜ルートの方は余り好きになれませんでした。
下ネタが酷すぎて……(泣)
雰囲気も求めるものと違うような気もしますし。
もう片方は、雰囲気はとても良いんですが、少し淡々とし過ぎだと感じました。
主人公が熱血でないからそう、というならそれでも良いのですが、熱血でないだけでなく信念のような自分の意志を感じることも無かったのが、たるみを感じてしまった原因の1つかもしれません。
1つの作品としてまとまっていないのは言わずもがなですが、それぞれも中途半端になってしまっている感じがします。
テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム