前作「闘神都市Ⅱ」から実に14年振りという「闘神都市」シリーズ作品。
ダンジョンを冒険し自身を鍛え、試合へ出場し勝利してエッチ、シリーズのシステムを受け継いだRPG。
「闘神大会」
──それは、闘神都市という街で年に一度行われるトーナメント制の闘技会。
出場者は見目麗しい女性をパートナーにすることを義務づけられ、試合に勝利した者は、その後24時間の間、対戦相手のパートナーを自由にできるというルールが存在する。
また、優勝者には「闘神」の称号が与えられ、パートナーとともに、闘神区画と呼ばれる特権区画での贅沢な生活が生涯保障されるという。
主人公・ナクトは、冒険者の父親を持つ剣士志望の少年。
幼い頃から冒険者に憧れていたナクトは、ある年、モンスター退治の仕事に出かけた父の後を勝手に追い、ついてきた幼馴染の羽純とともにモンスターに囲まれてしまう。
その窮地を助けてくれたのは、父と、一時的に父とパーティーを組んでいた、美女しか生まれない種族「カラー」の剣士・レメディアだった。
ナクトと羽純は、その後数日間レメディアと交流を深め、旅に戻るレメディアを見送った。
それから数年後、闘神大会に出場したナクトの父は「優勝したから帰る」という知らせを寄越したまま、消息を絶った。
父の失踪から5年が経過し、成長したナクトは、父の行方探しと自らの腕試しを目的に、闘神大会出場を目指して故郷の村を後にする。
ただ、クリアだけを目標に余分なアイテム収集などを省けば30~40時間あればクリアできると思います。
逆に、アイテム収集やイベントを回収していくと更に時間がかかるでしょう。
シナリオは一本道で、エンディングも1つです。
雰囲気は全体的に暗めで、序盤を過ぎれば展開は悪い方悪い方に流れていきます。
主人公は子供っぽく、周りの大人達に諭され、苦難に立ち向かいながら成長していく……のかと思いきや、最後まで勢いだけの子供でした。
精神面での成長が感じられず、主人公なりの"答え"を感じられませんでした。
えちぃシーンはボリューム満点。
キャラやシチュエーションも豊富です。
和姦もありますが、比率的には陵辱系が多いです。
RPG部分はダンジョン探索と戦闘。
ダンジョン探索は基本的にクエストをクリアする為に行います。
しかし、クエストと言ってもその殆どが奥に行って何か取って帰ってくるというようなものなので、退屈になりがち。
戦闘は通常攻撃がオートで行われ、必要があればその都度他の行動を選択するという方式。
この戦闘に戦略性は無く、HPが減ったら回復、敵が技を使おうとしたら妨害、といった感じの単調な為、作業感があります。
また、"拡張付与"という形でほぼ無制限に強くなれるので、戦闘の難易度は高くないです。
これらのことから、RPG部分はかなり作業プレイ感が強いです。
やり込み要素は殆ど無く、2週目に引継ぎなどもないのは残念です。
ダリダリのお気に入りは、アザミとアリサ。
アザミは進行上かなり重要なポジションなんですが、アザミ自身のエピソードが少なかったのが残念でした。
ナクトに尽くしてくれてるのに、もっと日を浴びても良いはず。
アリサははにゃりーんな人ですが、何気に数少ない常識的な一般人。
彼女の優しさに癒されました。
攻略対象外の札を外して欲しかった……。
後はボーダーさんの漢らしさに惚れました。
メインのシナリオは深さが足りず、間に埋め込まれるクエストがテンポを悪くしていて、どうにも波に乗れません。
戦闘も作業感が強く、ただ淡々と進めているプレイになりがち。
キャラクターは良いので、シナリオかRPG部分か、どちらかがもうワンランク上の出来であれば、長時間のプレイに耐えうるものになっていたはず。
勿体無いです。
←ブログランキング参加中
テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム