天文文化の盛んな町を舞台にした、星空学園ファンタジーADV。
幼い頃に住んでいた雲雀ヶ崎に数年ぶりに帰って来た主人公・小河坂 洋は、子供の頃の引越しで離れ離れとなった幼なじみとそっくりな少女と出会う。
自分の事を死神だという謎の少女"メア"との時間を過ごしつつ、転入した雲雀ヶ崎学園では、ひょんなことから天体観測を主な活動とする天クルという名のサークルに入ることになるのだが、部員数が足りないために正式な部として認知されず、まともな活動ができていなかった。
れっきとした部活に格上げするために、仲間たちとある作戦に乗り出すのだった。
共通ルートが長く、個別シナリオのボリュームには差があります。
スキップに若干もたつきがあり、長い共通ルートも相まって、2週目以降も共通ルートで時間を取られます。
また、攻略順に規制があり、こももクリア後こさめ、衣鈴クリア後千波が攻略可能になるという感じです。
シナリオはかなり深く作りこまれており、物語を進めていくうちに様々な繋がりを見せ、広がっていきます。
ミスリードや伏線などが上手く使われていますが、ほんの一部回収していないものもありました。
ワンシーンで一気に盛り上げるタイプではなく、展開でじわじわ楽しませるタイプのシナリオでした。
家族の絆や姉妹の絆など、絆を感じさせるものが多く、じわっと来ることもありました。
一方で共通ルートの日常シーンは、長いだけあって間延びした印象を受け、コメディ要素も同じネタの繰り返しが多く飽きが来ました。
主人公が子供の頃に離れ離れになった"展望台の彼女"に執着している事や、序盤から出番の多い妹の千波が粘着系のおバカキャラという癖の強さなども共通ルートの鬼門となる場合があります。
個別ルートに入るとバカップル振りが強烈です。
甘えてくる明日歩やツンデレなこももなど、萌え要素もあります。
CGの出来は抜群で、SD絵も可愛かったです。
演出面は高いレベルですが、その代償か、動作が重かったです。
CGのズーム機能は健在。
ダリダリのお気に入りは、メアとこももです。
兎にも角にもメアが居ないと始まりません(笑)
物語も萌えもメア中心。
この容姿でこの性格は反則です。
か、可愛過ぎる。
こももはシナリオが良かったですし、ツンデレっぷりも満足です。
千波はシナリオはかなりグッと来たのですが、日常の主人公との掛け合いが余り面白くなかった分だけマイナス。
ルートプレイ後は多少は多めに見れるようになったんですけどね。
サブキャラでは詩乃がお気に入り。
彼女には幸せになって欲しいです。
長い共通ルートという壁が有りますが、それさえ乗り切れば味わい深い物語を楽しめます。
キャラクターも良く、萌えゲーとしても。
テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム