かったりぃけど美少女ゲームレビュー日記

ダリダリの美少女ゲーム(エロゲー)批評＆プレイ日記。積んでませんよ？積んでません。

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★レビュー★Scarlett-スカーレット-

ねこねこソフト最後の作品「Scarlett」です。
「銀色」「みずいろ」「ラムネ」などを世に送り出してきたねこねこソフトが、最後にやりたいことを詰め込んだというこの作品は"渋めのエンタメを目指して"というコンセプトのもとに作られました。

現在。夏。
どこにでもいる学生だった「明人」。
なんとなく過ぎる毎日に、何かを変えたいと、学校を中退し目的もなく旅行に出る。
そして、沖縄を旅行中に偶然知り合ったのは、「しずか」だった。
その出会いをキッカケに、今まで憧れに過ぎなかった、
非日常の世界へと足を踏み入れる事になってしまう。

見事に"渋めのエンタメ"の作品になっています。
まるで映画を観ているような感覚でプレイできます。
テンポが良く、軽快に物語が進んで行きます。
その代償として説明が不足していると感じられることが少々ありますが、あまり深い考えは持たずにかるくプレイするのが良いです。
プレイ時間は10時間強程度であまり長くはありませんでした。

シナリオは全4章。
見所としては、様々な思惑が交差する駆け引きのシーン。
九郎や相手が何を考え、相手を陥れようとしているのか。
九郎や九郎の父・八郎の仕事ぶりは注目です。
反面明人は影が薄くなりがちでした。
序盤は九郎とは違う日常の人間としてのキャラがありましたが、中盤以降は一般人で無くなくなってしまい特徴のないキャラになってしまったためです。
ここはもう少し工夫が欲しかったです。
序盤は渋さ、中盤は人間ドラマがうまく表現できていたのですが、終わり方は少しあっけなさを感じました。
まだまだ物語を面白くする要素、伏線が残っていただけに残念です。

ダリダリのお気に入りキャラはしずか、美月です。
九郎はもちろん、八郎やナセル、マザランら男キャラも好きです。

おまけは相変わらずのねこねこワールドです。
今回はボリュームもあり、これのために本編の制作が疎かになったのでは……と思ってしまうほどです。
ねこねこの歴代作品をプレイしていない人には分からないことだらけですが、歴代ファンにとっては嬉しさと寂しさを感じさせる濃い内容になってます。

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