超セレブな名門校を舞台にしたドタバタラブコメAVG。
……その街には、想像を遥かに超えた、超セレブたちの学園があるという。
私立御星向学院学園――別名、高額院。
そんな『高額院』が全学費諸経費免除の特待生を募集するという、とんでもないニュースが日本中を駆けめぐったのは、とある冬の出来事だった。
高額院の特待生募集―― その総受験者数85000人の中から合格したのは、なんと、たったの1人。
その受験生の名は……なんと、和樹の幼なじみであり、アパートの大家の娘でもある、弓野奏だった。
「どっ、どどどっ、どうしよう和樹ちゃんっ!?」
さらに、後日届いた入学案内書に驚愕の記述が…
『女子学生は執事の同伴を必須条項とする――』
「和樹ちゃん、一生のお願いっ、わたしの執事さんになって!」
和樹と奏の、奮戦奮闘ドタバタドラマが、今ここに幕を開ける。
ヒロインが4人(+おまけ1人)と控えめで、シーンスキップ機能もある為、プレイ時間は少なめです。
ただ、エンディングがヒロイン1人に3種類あり、分岐に迷ったりするとプレイ時間は増える事になります。
シナリオは"セレブと庶民の違い"を中心に描かれていて、大人数での騒がしい日常はサブキャラの活躍もあり、非常に愉快で楽しめます。
最初は異物扱いされていた庶民の2人が、徐々に認められ、友情を築き、団結していく様子は良かったです。
どのキャラもキャラクターが立っていて、ドタバタシーンも萌えシーンもラブイチャシーンも非常に魅力的に光っていました。
反面、個別ルートのヤマ場はシリアス感や盛り上がりに欠け、設定を活かしきれいていないように感じられました。
また、時間経過の把握がし辛かったり、シーンの切れ目やアイキャッチのタイミングが悪かったりと、テンポが悪いと感じる部分もありました。
基本的に初々しい純愛ですが、えちぃシーンになると、途端に激しくなり、内容が濃い目になっていました。
ダリダリのお気に入りは、更紗と瑞穂です。
もうこの2人は、キャラと声優さんのタッグにやられたと言い切って間違いないです。
特に、瑞穂役の松田理沙さん。
彼女の口から吐き出される毒がなんと心地よい事か……。
初々しさも萌えもエロさも全て見事に表現されてます。
サブキャラも良かったです。
六右衛門さんやダリルには何度も笑わせてもらいました。
シリアスな雰囲気が長く続かないドタバタコメディ中心で、萌え要素の強いキャラゲーです。
シナリオに深みが無いのが残念ですが、物語よりドタバタな日常を楽しみたいなら。